八角の漢方薬としての魅力
八角は、その独特の香りとスパイシーな風味で料理に深みを加えるスパイスとして知られていますが、古くから漢方薬としても利用されてきました。八角に含まれる成分は、私たちの体に様々な良い影響を与えると言われています。
温め効果 | 体を温める作用があり、冷え性や胃腸の冷えなどに効果が期待できます。辛味のある唐辛子のように体を温めてくれます。 |
消化促進 | 消化不良や食欲不振の改善に役立ちます。にんにくのような香りで消化管運動や消化液の分泌を促進してくれます。 |
鎮痛作用 | 人間に対する研究で月経困難症の疼痛に効くことがわかっているようです。 |
駆風作用 | 体内の風を除き、風邪や腹痛の緩和に役立つと言われています。風とは漢方の用語で消化管のガスのことでありそれを駆除する=取り除いてくれます |
抗菌作用かあるとコロナ禍のときには、はやし立てられていますが、医療で使われるような抗菌作用があるかはわかっていないですし、漢方全体でもまだ調べる限りでは研究段階のようですね。
確かに八角はインフルエンザにの薬の原料とはなっておりますが、主成分のシキミ酸とは薬の構造がかなり違うため八角を服用したとしても薬のような効果は得られません。
八角を使った漢方薬は?
八角そのものを使った日本で販売されている漢方薬は無いようです。
八角は別名大茴香(ダイウイキョウ)やトウシキミと呼ばれ、ツムラの漢方などに使われている漢方としては茴香が使用されています。アネトールなどの成分を含み、人間に対する効果でわかっているものは月経困難症における鎮痛作用のようです。
ツムラで販売されている茴香が含まれる漢方は安中散です
体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、はきけ、嘔吐などを伴うものの次の諸症: 神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱
に使用されます。上記はツムラHP抜粋
熱証があるような時は黄連解毒湯を使用するようです。
八角の利用方法と注意点
八角を漢方薬として利用する場合は、医者や薬剤師に相談することが大切です。自己判断で利用すると、体質によっては副作用が出る可能性もあります。
また、市販の薬は妊娠中や授乳中の女性、特定の疾患を持つ人などは、使用を避けるべき場合があります。
ちなみに乳児の疝痛に使われることもあるようですが、スターアニス中毒でけいれんを起こしてしまった例もあるようなので要注意です。医師にご相談ください。
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